彼の優しい嘘

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彼の優しい嘘

それは私の誕生日の事でした。

その日彼とデートをしました。

誕生日のデートなので私にとっては特別です。

それなのに、彼は30分も遅れて待ち合わせ場所にやってきました。

遅れてきた理由が寝坊です。

大切なデートの日なのに寝坊するなんてがっかりします。

私のことなんてどうでもいいのかという気持ちになりました。

今日は特にいい日にしたかったのに、初めから台無しです。

「今日は何の日か知ってる?」と彼に訪ねると「知らない」と答えます。

大切な日なんだよといっても「わからない」としか言いません。

とぼけているのかなと思って何度か訪ねてみたのですが、世界対がんデーとか、伊達巻きの日とか、まったく関係ないことを言ってきます。

本当に私の誕生日を忘れてしまったのでしょうか。

デートではまず映画館に行きました。

「見たいね」と前から2人で話し合っていた映画です。

恋愛映画でこんな恋をしたいなと思いました。

彼も楽しんでくれたみたいです。

その後に買い物に行きました。

私は欲しかったアクセサリーを見ました。

これ欲しいなと彼に言ってみても、「お金を貯めて買えば」という返事です。

誕生日だから買って欲しかったのに、彼にその気はないようです。

誕生日だよと伝えても本当に誕生日なの、そんなの嘘じゃないという返事をしてきます。

やはり、私の誕生日を忘れてしまっているようでショックでした。

仕方がないのでそのアクセサリーは諦めることにしました。

それから彼が見たいものをいろいろと見て食事をしに行きました。

海が見える場所に建つレストランです。

今日1日彼に誕生日のことを思い出してもらえずショックを受けていたので、最後くらいよい気持ちでいようと思って、食事を楽しみにしていました。

レストランに着くと海が見えるとても良い席に案内をしてくれました。

海が好きなのでこれだけでもうれしく、今日のこれまでのショックが少し和らぎました。

そして、パスタやサラダなどいろいろと食べて、最後にデザートを食べようという段階になりました。

すると、突然あたりが暗くなりハッピーバースデーの歌が流れてきます。

そして、私のもとに火をともしたロウソクがのったケーキが運ばれてきました。

「なんで?なんで?」という気持ちです。

実は彼がサプライズで用意してくれていたものだったのです。

海が見える席も彼が用意してくれたものでした。

デート中ずっと誕生日を忘れたふりをしていたのは嘘です。

最後に私を驚かせるためでした。

デート中は誕生日を忘れられていたことが悲しかったのですが、最後の驚きの展開に彼の嘘を許すことができたし、ますます彼のことが好きになりました。

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