子供たちが不憫に思える程のドケチ生活

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子供たちが不憫に思える程のドケチ生活

私の母方の親戚に、生活費、特に水道光熱費の節約に異常なほど熱心な家族がいます。

その親戚は埼玉県在住、40代のご夫婦と11歳の長男、6歳の長女の一般的な4人家族です。

ご夫婦のうち奥さん(仮にAさんとします)が結婚前から熱心な倹約家で20代の独身時代に2000万円以上貯蓄していた強者です。

正確な貯蓄額はわかりませんが、当時新婚の際に埼玉県都市部にある3LDKのマンションをAさんの貯金で購入したと聞きました。

相当な金額を貯めていたのではないでしょうか。

その後二人の子供を妊娠するまでに長く不妊治療を受けていました。

Aさんの旦那さんは決して高給取りではないので、多額の不妊治療代もAさんの貯金を削ったのでは、と想像します。

子供に恵まれて以降も貯蓄、節約への勢いは止まりませんでした。

まずトイレ便座の電源カット、節水設定は当たり前。

リビングの照明は電球5個のうち、3個は節電のために点灯しないので、電気をつけても部屋は薄暗く、文字を読むにも一苦労です。

11歳の息子は3年前に視力が急激に落ちてしまったそうです。

室内の薄暗い環境が影響しているように思えて仕方ありません。

またAさんは電気ポットの残量を100ml単位で把握し、来客があっても「まだポットのお湯が○○ml残っているから、そっちを使って下さい」というありさま。

家族が風呂に入る時は、風呂場以外の、部屋中すべての電気を消してから入るため、室内は真っ暗な状態になるそうです。

月に家事手伝いとして何回か訪問するAさんのお義母さんは、「あまりに節水や節電のルールが厳しいので、手伝いにいっても逆にストレスがたまる」とぼやいています。

子供服はもちろん他の人からもらったおさがりを着ており、新品を購入することはまずありません。

親族である私がたまに洋服をプレゼントすると、事あるごとにそれを着てくれるそうで、プレゼントを贈った本人としてはありがたいのですが、子供たちをたまに不憫に思います。

そんなドケチのAさんが、新婚で購入したマンションを手放し、新築一戸建ての自宅をこのほど手に入れました。

Aさんは新築一戸建てを設計するにあたり、Aさん一家と施工業者で何度も打合せをしたそうですが、Aさんは前回施工業者に伝えた設計の要望を事あるごとにひっくり返したそうです。

例えば「やっぱりよく考えたけど、トイレに窓があった方がいいですよね」という具合に。

打合せごとに要望が変更・追加されるため、打合せは30回以上繰り返したとAさんの旦那さんは苦笑まじりに教えてくれました。

今も新居でドケチ生活を続けているのかと思うと、子供たちやAさんの旦那さんが不憫に思えてしまうのです。

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