バーで飲み過ぎた翌日、生きた心地がしませんでした

calendar

reload

バーで飲み過ぎた翌日、生きた心地がしませんでした

1年ほど前のお話です。

私は普段あまりお酒を飲む事は無いのです。

その日に限っては次の日仕事が休みという事もあって、何となく家に帰るまでにワンクッション欲しくなり、フラっとバーに寄ったのが悲劇の始まりでした。

店の雰囲気もクラッシックな感じでオシャレなバーでした。

何よりバーを1人で切り盛りしているマスターが私好みのイケメンで、彼に勧められるがままに、ウィスキーやらブランデーやらテキーラやら、強めのお酒をガブガブと飲み過ぎてしまいました。

バーに入ってから2時間ほど、イケメンマスターと楽しく世間話をした記憶はあるのですが、途中からの記憶がプッツリとありません。

気が付いたら翌日、自宅のソファーの上で寝ていました。

頭がガンガンする中、「昨日は強いお酒を飲みすぎたなぁ」

「それにしてもイケメンなマスターだったなぁ」などと呑気に思い出していたのも束の間、辺りを見回してみるとなんとバッグがありません。

バッグがないという事はつまり、その中に入っていた財布やスマホも無いという事になります。

この瞬間、一気に酔いが覚めたのを今でもよく覚えています。

まさに生きた心地がしませんでした。

いくら昨日のことを思い出そうとしても、バーの中での出来事が後半から全く思い出せませんでした。

とりあえず玄関、トイレ、家の周辺…と、思い当たるフシがある箇所はくまなく探し回りましたが、何の手掛かりすら見つかりません。

かろうじてバーの名前は覚えていたので家の電話から連絡してみると、「ずいぶんイイ感じに飲んでましたが、大丈夫でしたか?」とイケメンマスターの優しい声が聞こえました。

こちらはもうそれどころではないので、カバンを昨日店に忘れませんでしたか?と尋ねると、「ありませんよ」と返ってきて、このあたりで生きた心地がしない度はマックスに。

もう1度、部屋中ひっくり返してカバンを探し回りましが、どうしても見つかりません。

カバンの中には財布やスマホの他にも、化粧品や名刺が入っていたのですが、とりあえず財布とスマホの対処は急がなきゃ!と思い、すぐに警察に電話して紛失届を提出しました。

スマホは事情を話して一時的に使えない設定にしてもらいました。

一通り思いつく対処が終わりソファーに腰掛けうなだれる中、あまりの出来事に絶望し、手は震えるは涙は出てくるはでした。

この後どうすればよいのかもわからなくなりました。

そんな生きた心地がしない時間が、6時間ほど続いたでしょうか。

家の電話に警察から連絡が届きました。

警察のお話によると、何でも私は昨日、タクシーを使って帰宅したそうなのですが(全く覚えていません)、タクシーの中にカバンを忘れたそうです。

運転手の方がカバンを警察に届けてくれたのです。

この時ほど人の親切が心に染みた事はありません。

速攻で警察にカバンを取りに行き中身を確認すると、カバンの中は全く手つかずの状態で無事でした。

せめて運転手の方にお礼をしたいと思い連絡先を聞いても、カバンを届ける際に「お礼の類は結構です」と運転手の方が言い残したらしく、お礼は出来ませんでした。

もうあんな酷い体験はムリなので、つくづくお酒には気を付けようと反省しました。

folder 幸福への近道

愛が返ってくる、魔法の言葉
more...

folder 海外旅行

上海で貧乏旅行しました。
more...