究極の貧乏を体験した若い日

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私は大学の時付き合っていた彼の影響で競馬が趣味だった時期があります。

今はもう足を洗っていますが社会人になり自由になるお金が増えたこと、最初の配属先が地方で友達も知り合いもいない一人暮らしのスタートで寂しかったことなど複合要因も重なっていたと思います。

新居も競馬場の近くの駅を選んだほどで、ちょっと女性では珍しい中毒的な状態だったかもしれません。

当たる時は結構当たりその時の高揚感がたまらず泥沼にはまっていました。

就職して暫くの時に、大負けしてどん底の貧乏生活に転落したのです。

その心境は2Lペットボトルの底に落ちたアリのようでした。

長い時間ではありませんでしたが、このおかげで早めに足を洗えたとも思えます。

ちょうど給料日が土曜日だったので振込は金曜日で20万ほどの残金が銀行にある状態で競馬に出かけました。

給料日の前はピリピリなので毎月の束の間の安心感の味わえる一時でした。

どうしても暴走してしまう一時でもあるのですが、小事故を繰り返しながら、グッとブレーキはかけられるように成長していたはずでした。

その日は何だか「絶対行ける」という神の声が聴こえた気がしていました。

もし当たれば生活も一気に楽になる。

良いことばかりが次々目の前のフォトフレームに映し出されるのです。

馬が見事一等でゴールするショット、なぜか私が胴上げされているショット、車を買って、実家に帰省しているショットなど次々にです。

ATMに走っていました。

全財産を引き出し「絶対行ける大丈夫」とまた聴こえて来た気がしました。

ところがその30分後私は全てを失うことになります。

周りに負けただろう人達は沢山いるのですが「全財産を賭けるなんてバカじゃないの」と嘲笑われているような気持ちになり走って逃げ帰りました。

その日は何も食べずに布団をかぶって寝ました。

翌日月曜日で、定期が切れていたことも忘れ駅に向かいましたがPASMOのチャージ残金もゼロ、小銭すらないので電車に乗れませんでした。

クレジットカードでは買えないということでその日は仕事を休むことにしました。

とりあえず飢えをしのごうとコンビニでパンを買おうとクレジットカードを出すと使えませんでした。

先月分の引き落としが出来なかったから止まってしまったようでした。

現金もないカードも使えない。

この辺に知り合いもいないのだから、どうにもこうにもペットボトルの底で一匹でうごめくアリに他なりません。

冷蔵庫を開けるとマヨネーズとマーガリンと賞味期限切れのヨーグルトが少し残っているだけでした。

「昨日、賞味期限切れの納豆を捨てなきゃよかった」とものすごい後悔の念にかられました。

とりあえず、ヨーグルトに砂糖をたっぷりかけて食べました。

「寝ていよう」それしか頭に浮かびませんでした。

「明日は徒歩で仕事に行くしかないけど、この空腹状態で1時間以上歩いていくことなんか出来るのか!」横になりながら途方にくれていました。

朝マヨネーズの蓋を開けくわえてキューと思いっきり吸いました。

半分くらい残っていたのが幸いでした。

「何とか行けそう」と思いました。

念のため砂糖の瓶をカバンに忍ばせ歩き始めました。

マヨネーズのおかげでしっかりした意識で歩くことは出来ました。

徒歩で会社まで行くのは初めてでしたが、道路地図で調べると意外と一直線だったのでひたすら歩きました。

何とか始業前に到着することが出来ました。

昨日宿直だった同僚に「顔色悪いね」と言われて「そうですか」と強がって答えたのですが、彼が食べていた菓子パンに目は釘付けでした。

電話が鳴り彼が休憩室から出て行きました。

私は思わず菓子パンに手が伸びていました。

ガブガブっと頂きました。

ペットボトルのミルクティーをゴクゴク。

至極の一時でした。

彼が戻って来る前に席を立ち非常階段で逃げていました。

自分のあまりの惨めさに目には涙が溢れていました。

次の給料日まで食いつなげるのか?

学生の妹が2人いる母子家庭の実家には送金しなきゃいけないくらいなのに頼れるはずはないのです。

とりあえず同僚にお金を借りるしかないけど、いくら貸してもらえるか?

何て言おうか?

光熱費は家賃は?

無一文という文字にどんどん押しつぶされて行きました。

どうやったら、このペットボトルから出られるの「助けて~」階段から下を見下ろしながら「いっそ飛び降りたらどんなに楽だろう」とさえ思ったほど貧乏に苦しめられた若い一時の出来事でした。

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